プロジェクトM (モミガライト)〜第3話 自然との闘い〜

閑話休題。

 

野外での作業は、予定通りに事が進まないのが常識である。

だが、全てが初めての経験である私には、そんな常識は備わっていなかった。

 

 

ハウスを作る作業は6月から始めた。

 

そう。 「梅雨」の真っ只中である。

 

 

有識者と共にハウスを組み立てる順序を考え、そしてスケジューリングしていった。

 

頑張ってやれば6月一杯で完成するか、、、、と考えていたのだが、大甘だった。

 

雨が降るたびに、立てた計画は後ろ倒しされていった。。。

 

今日は雨が降ってないから、遅れを挽回しよう、、、、といくら意気込んでも、途中で雨が

降ったら作業中止。。。

 

朝から雨が降っていると、もうテンションダダ下がり・・・

気分は「ハメハメハ大王」である。

(♪雨が降ったらお休みで〜♪(「南の島のハメハメハ大王」の歌より))

 

また今年の梅雨は雨が多かったので、作業を遮られたこと数知れず。。。

 

 

そして7月。

 

梅雨が明けるまで雨の日が続く。

 

これだけ大幅に計画より遅れてくるとさすがに焦りが出てきた。

 

もうこれ以上遅らせたくない。

 

多少の危険は承知の上で、小雨の日には作業を強行するようになった。

 

  

実は、雨の他にも敵はいた。

 

「石」だ。

 

いや、「岩」だ。

 


昔、この付近は川が流れていたそうだ。

 

上流から水と一緒に流れてきたであろう岩たちが地面に沢山眠っていたのである。

 

 

アーチパイプを埋め込むための穴を掘るたびに、眠っている岩たちにぶち当たる。

その確率たるや70%ほど。 あくまで感覚的な数値であるが、それくらい頻繁に

岩にぶつかり、その都度岩を掘り起こさなければならなかった。

 

またその岩たちのデカいこと!!

大人一人では持ち上がらないほどのスーパーヘビー級クラスの岩がゴロゴロ眠っていた。

中には、人間の力ではどうすることもできない不動の岩まで登場。

こうなったら「白旗」だ。人間が回避するしかなかった。。。

 

この不動岩たちの影響で、よく見るとビニールハウスが少々いびつな形になってしまった。


まぁ、元々ど素人が挑戦しているのだ。多少形がいびつなくらい許容範囲だろう、、、と

ひたすら自分に言い聞かせた。。

 

 

 

さあ、次回は最終回。一番大きな闘いが始まる。。。。

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コメント: 1
  • #1

    れいこ (木曜日, 17 9月 2015 17:44)

    最終回どきどき…!